当コースでは、地理的に身近な中国や韓国などを中心とした海外の大学との交流が盛んです。長崎大学に通う留学生との交流はもちろんのこと、大学院に進学すると、自らが取り組んでいる研究を通じた交流プログラムにも参加することができます。
日本学生支援機構の支援の下、海外の学生の受け入れや当コースの学生の派遣の機会を提供しています。国際的な視野を有する学生を育成するとともに、学生相互の交流や大学の国際化を促進することが期待されています。派遣されると、留学先の大学の先端研究に関する講義を受講したり、見学ツアーに参加したりすることができます。
当コースを中心に、長崎大学と同済大学の大学院生が、それぞれの研究内容について発表・討議する場として、ジョイントセミナーを企画・開催しています。1年おきに各大学を相互に訪問しており、すでに8回のセミナーが行われています。毎年開催していることから、大学院博士前期課程に在籍する2年間で、受け入れ側(ホスト)と迎えられる側(ゲスト)の両方の立場を体験でき、研究交流に限らず、人的・文化的交流にもつながっています。
中国福州大学 土木工程学院 と長崎大学工学部(社会環境デザイン工学コース)は、これまで、橋梁維持管理の研究交流を行ってきました。学生が実際に福州大学に訪問し、中国の様々な橋梁の計測や携帯電話を使った遠隔モニタリングを行うとともに、福州大学の学生も長崎大学に留学するなど、活発な相互交流を継続しています。
長崎大学、山東大学(中国)、成均館大学校(韓国)、南洋理工大学(シンガポール)、ラオス国立大学(ラオス)の5大学が密接に連携して大学院教育を行い、実践的能力に優れたインフラ技術者を養成するものです。希望する大学院生や学部生は、アジアへの留学を通して、インフラの機能低下が社会に及ぼす影響を理解し、日本の優れた点検・維持管理技術をアジアの国々で展開できる高度な専門的知識と技術を習得するとともに、各国の社会的背景や文化を理解できるグローバルな視点を有した人材を目指します。
中国や韓国の大学から長崎大学の大学院工学研究科(博士前期課程)に優秀な留学生を受け入れ、将来、東アジアの水環境の保全と持続的利用に関する問題解決に貢献できる、実践能力の高い専門技術者を育成しようとするものです。産業界とも緊密に連携しながら、水環境関連分野の人材育成に取り組んでいます。
国内インターンシップに加えて、国際的な視野を有する学生に海外インターンシップの機会を提供しています。日本企業の海外事業所に約2週間滞在し、業務の理解・実践、データ解析の補助、プレゼンテーションなどを体験します。国際的な実務の実態を経験でき、英語によるコミュニケーション能力が鍛えられます。
ケニア、ミャンマー、ラオスなどの開発途上国の持続的な発展を支援するため、文部科学省「キャンパスアジア」中核拠点形成プログラムやJICAの国際協力事業において、専門家の現地派遣などにより、水環境の保全と利用技術をはじめ、橋梁や道路の維持管理に関する技術指導および高度専門技術者の育成に積極的に取り組んでいます。