私たちの住む地球は表面の約7割が水で覆われており、その量は約14億立方キロメートルに及ぶと言われています。しかし、このうち淡水は約2.5%であり、ここから氷河や地下水を除くと実際に利用できる水の量はわずか0.01%ほどです。世界を見ると、10億人以上の人々がきれいな水の安定した供給を受けられない状態にあります。またその結果、水の供給や衛生施設が不十分なために、毎年220万人以上の人々が死んでいると言われています。
私たちの住む日本は、現在、優れた上下水道設備と水浄化技術を持ち、日本全国どの都道府県においても、安心安全で且つ飲むことのできる水が日常的に供給されています。日本は、世界屈指の水資源大国であり、今後世界をリードし、これらの水環境問題に向き合っていくことが求められています。
また、高い技術力を持つ日本でも現在、都市開発や工業化、干拓事業等に伴い生じた多くの水環境問題を抱えており、国内においても今後研究を進めるとともに問題解決が求められています