研究内容

土木構造学研究室

構造物の維持管理

長崎県内の構造物を適切に維持管理するため、劣化の予測法、腐食環境と腐食状況の相関、各種防食法の耐久性評価に関する研究などを行っています。

近年の研究
・複合サイクル試験機による金属溶射の防食性能因子の調査及び補修塗装の防食性能評価
・橋梁の概略点検結果に基づく劣化曲線の高精度化や劣化曲線の変化が投資計画に与える影響
・県内各所の橋梁の大気腐食環境に関する調査・実験的検証
・橋梁のライフサイクルコスト・ライフサイクルCO2
・生月大橋で発見されたき裂の発生原因の究明

構造物の設計法

今の社会に適した長寿命で安全な構造物を合理的に設計するため、合成床版橋の設計の合理化や疲労設計用衝撃係数に関する研究などを行っています。

近年の研究
・コンクリート充填鋼管継手のホットスポット応力算定式に関する研究
・無補剛箱形断面柱の連成座屈強度に対する初期たわみ影響評価式の構築に向けた検討
・合成床版橋の設計の合理化に関する研究
・鋼橋の動的応答を考慮した疲労設計用衝撃係数

構造モニタリング

長大橋梁などの実構造物における風や交通、地震による振動から、構造物の動特性を把握・推定する手法の確立に取り組んでいます。また、走行車両の動的応答を求めた路面性状の評価法の確立と海外展開を進めています。

近年の研究
・温度変化に伴う橋梁の振動特性変化のメカニズムに関する研究
・振動特性の環境依存性に着目した多径間連続鋼箱桁橋モニタリング
・車両の動的応答分析と画像解析を応用した路面性状の評価
・道路モニタリングシステムの実用化と海外展開
・開発途上国における常用仮設橋の維持管理問題に関する研究
・市販UAVの維持管理適用に関する基礎的研究