社会環境デザイン工学コースは、1969年に長崎大学工学部に設立された土木工学科を前身としています。1991年に、社会開発工学科への改組を経て、2011年4月から工学科社会環境デザイン工学コースとなりました。当コースでは、土木工学分野をベースとして、安全で豊かな社会と持続可能な環境の創造に貢献できる人材を養成します。
なかでも技術士の資格を取得すれば、
建設コンサルタント会社を起業することもできます。
『われわれの生活に不可欠な道路や橋、港湾、ライフライン施設(上下水道、電気、都市ガス)、公園などの社会基盤施設を対象に、各施設の計画・設計・施工・維持管理に関する専門的知識を身につけ、都市域のみに限定せず、島嶼域や中山間地域などにおいても、人間活動と自然環境との調和に配慮しながら、「安全で豊かな社会」と「持続可能な環境」のデザインに貢献できる人材』
道路、橋、鉄道、トンネル、港湾、空港、上下水道、電気、都市ガス、公園....。私たちは、これらの社会基盤施設を普段何気なく使っています。それらがひとたび使えなくなると、私たちの生活がどうなるか想像してみてください。人と社会を支え、自然と環境を守り、安心して暮らせる安全な「まち」を築き、維持することが、社会環境デザイン工学の分野に求められています。それは、人の命を守ることにもつながる大きな使命ともいえます。社会環境デザイン工学コースは、このような使命を持つシビルエンジニア(土木技術者)を育成します。
人と自然は決して切り離すことができない大切なパートナーです。私たちは地球環境への配慮、水環境の保全、景観や文化財保存などの分野に取り組み、人と環境にやさしい、より豊かで暮らしやすいまちづくりをデザインしていかなければなりません。
私たちの生活や経済活動は、様々な社会基盤施設に支えられています。これらは人と同じように年齢とともに機能が衰えていきます。これからは点検や補修による社会基盤施設の長寿命化が必要となります。
台風や集中豪雨などによって引き起こされる広域的な自然災害やそれらに伴う被害を軽減するためには、地理情報システムやリモートセンシング技術などを駆使した対応策が必要です。